2017年4月 - 2020年3月
安全な光治療・光細胞機能操作を可能にするナノ-バイオ界面の創製
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
近年のナノテクノロジーの進歩によってさまざまな光応答性ナノ材料が作製されるようになった。本研究課題では、それらの中で、生体への影響が少ない近赤外光を吸収し、活性酸素あるいは熱を生成する材料に注目した。それらの表面を生体材料で被覆することで生理的条件下でも上記の機能を発現させることを目指した。生体材料として、われわれの血中に存在する高密度リポタンパク質に注目し、さまざまな変異体を試験管内で作製した。この結果、生理的条件下において、前者では持続的な活性酸素種を光生成させることに成功し、後者では細胞内シグナル伝達に重要な役割を果たす細胞膜構造(より具体的には、脂質ラフト)を光制御する技術を開発した。
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- 課題番号 : 17H03047
- 体系的課題番号 : JP17H03047