2006年3月31日
ブリーフセラピー的実践研究とは(<特集>ブリーフサイコセラピーにおける研究)
ブリーフサイコセラピー研究
- 巻
- 14
- 号
- 開始ページ
- 44
- 終了ページ
- 50
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本ブリーフサイコセラピー学会
本論文では,ブリーフセラピーの実践研究を行うことの意義について,重要と思われる主に次の3点を挙げながら論じた。(1)研究のはじめとして「ブリーフ的であること」について,あらためてキーワードで考えてみること。(2)自分の臨床実践を研究するにあたり,心理臨床の三つの機能次元(コミュニケーション・ケースマネジメント・システムマネジメント)のどの次元に「ブリーフ的な光」を当てた研究を行うのかを考えてみること。(3)ブリーフセラピーの実践を研究することとは,心理臨床活動における自分の「考え」や「迷い」を「外在化」する作業であるととらえてみること。以上のことを論じながら,ブリーフセラピー的実践研究を行うこと,つまり「ブリーフ的発想による実践研究を行うという営み」は,研究者のためだけではなく,臨床家にとっても自らの臨床能力のレベルアップにもつながっていく作業になりうるのではないかと考えられた。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110009357326
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11466853
- ID情報
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- CiNii Articles ID : 110009357326
- CiNii Books ID : AA11466853
- identifiers.cinii_nr_id : 9000019022568