2010年9月
ヒラメ体色変異個体の特徴と同胞関係
水産増殖
- ,
- 巻
- 58
- 号
- 3
- 開始ページ
- 345
- 終了ページ
- 350
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11233/aquaculturesci.58.345
- 出版者・発行元
- 水産増殖談話会
ヒラメの種苗生産において稀に発生する体色が黄色味を帯びる体色変異個体の体表色彩を RGB により定量化して特徴を把握するとともに,4つの MS マーカーにより仮想家系を構築し発生要因の推定を行った。体表色彩は Red と Green で体色変異個体において有意に高い値が確認され,一方で Blue においては体色変異個体で有意に低い値が確認された。輝度についても体色変異個体は正常個体と比べて有意に高い値を示した。次に,仮想家系を構築したところ,体色変異個体の80%以上が正常個体とは異なる2つの半同胞群に分けられた。以上のことにより,本体色変異個体は遺伝的な要因により生じていることが示唆され,当該親魚を排除することで本変異が防除可能であることが示された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11233/aquaculturesci.58.345
- ISSN : 0371-4217
- ISSN : 2185-0194
- J-Global ID : 201002267538895228
- CiNii Articles ID : 10029846509
- CiNii Books ID : AN00124667
- identifiers.cinii_nr_id : 9000018706312