MISC

2009年3月

炭加工材(電子蓄電材)を用いた空気改質装置の自律神経系に及ぼす影響

自治医科大学看護学ジャーナル
  • 川上 勝
  • ,
  • 真砂 涼子
  • ,
  • 宇城 令
  • ,
  • 大久保 祐子
  • ,
  • 里光 やよい
  • ,
  • 岩原 臣男
  • ,
  • 秋月 克文

6
開始ページ
29
終了ページ
34
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
自治医科大学看護学部

室内空気を改善する目的で炭を改良して開発された電子蓄電材を用いた空気改質装置の自律神経活動に及ぼす影響を検討した。健康成人女性を対象に、霧化発生装置を置いた条件(霧条件)、および同装置に電子蓄電材を装着した条件(エントレ条件)において計算課題によるストレス負荷を与え、心拍数、血圧、皮膚温、唾液アミラーゼ活性の変化を比較した。対照として通常空気内にて安静座位で過ごす条件も行った。その結果、心拍数、血圧、皮膚温では条件間に有意な違いは確認されなかった。一方、唾液アミラーゼ活性は、霧条件において課題後に安静時と比較して有意な増加を示し、対照条件との間にも有意な差が認められた。エントレ条件では、課題後に対照条件と同じレベルに戻っていた。これらのことから、電子蓄電材を用いた空気改質装置は心臓・血管系の自律神経系への影響は少ないが、霧化発生装置のみを使用するよりもストレス回復を促進させる可能性が示唆された。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1882-9880
  • 医中誌Web ID : 2010046396

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