野口 博司
ノグチ ヒロシ (Hiroshi Noguchi)
更新日: 01/31
基本情報
- 学位
-
薬学博士(東京大学)薬学修士(東京大学)
- J-GLOBAL ID
- 200901029992331611
- researchmap会員ID
- 1000356937
1995年静岡県立大学に赴任して, カルコン合成酵素(CHS)の研究を開始し、アサガオに含まれる複数のCHSの特異性を検討して、この生化学的相同性と基質受容性の多様性とに気づかされた。CHS類縁タンパクはその後放線菌からも単離され、現在はPKSIIIと総称される。高等植物ではフラボノイドをはじめとしてナフタレン、クルクミノイド等所謂植物ポリフェノールばかりでなく、アクリドン・インドール・トロパンアルカロイド、さらに植物のレインコートとも言えるクチクラに含まれる超長鎖脂肪酸の生合成までも担っていることが判明した。この酵素はこれまでポリケタイドと見なされなかった植物成分の生合成にも係わっていると思われるが、何故かアントロンとフタリドが取り残されている。生薬で言えば大黄と当帰でどちらも要薬なのだが。アントロンは微生物では少なくとも二通りの生合成が知られているが、(高等)植物にはこのような経路は存在しない。フタリドの生合成も実はほとんど報告例がない。これらの生合成が何故取り残されたか解明できれば、PKSIIIの植物成分全般に対する通有性の由縁を明らかにできるだろう。一方で薬食同源の立場からお茶をはじめとした様々な蔬菜から、漢薬やタイの伝承薬用植物における女性ホルモン様活性成分等様々なアッセイ系で各種生理活性成分の検討を重ねてきた。最近HLA多型に基ずく各種の薬害事象が病因ペプチドとHLAの結合強度がアミノ残残基の僅かな違いによって変化し、それが激しい副作用を生じさせることが明らかになってきている。ベーチェット病や強皮病のような自己免疫疾患も、HLAの多型による同じようなメカニズムが少なくとも一因となっているのは間違いなさそうである。これをアッセイ系として利用した天然薬物の可能性を探ってみたいと考えている。
研究キーワード
5経歴
8-
2020年4月 - 現在
-
2016年4月 - 現在
-
2016年4月 - 2020年3月
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1995年9月 - 2016年3月
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1994年4月 - 1995年8月
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1994年 - 1995年
-
1979年10月 - 1994年3月
-
1979年 - 1994年
学歴
4-
1975年4月 - 1979年9月
-
- 1979年
-
- 1975年3月
-
- 1975年
委員歴
3-
2006年 - 2008年
-
2001年
-
2001年
受賞
1-
2015年9月
論文
151-
Molecules 26(11) 3442-3442 2021年6月5日 査読有り
-
PloS one 14(9) e0222384 2019年
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Organic & biomolecular chemistry 17(2) 234-239 2019年1月 査読有り
-
Scientific reports 9(1) 745 2019年1月 査読有り
-
Phytochemistry 145 161-167 2018年1月1日 査読有り
-
J. Nat. Med . 72 220-229 2018年 査読有り
-
BIOORGANIC & MEDICINAL CHEMISTRY 25(20) 5216-5237 2017年10月 査読有り
-
JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY 292(22) 9117-9135 2017年6月 査読有り
-
NATURAL PRODUCT RESEARCH 31(12) 1370-1378 2017年 査読有り
-
FITOTERAPIA 113 74-79 2016年9月 査読有り
-
JOURNAL OF ANTIBIOTICS 69(7) 561-566 2016年7月 査読有り
-
ANGEWANDTE CHEMIE-INTERNATIONAL EDITION 55(21) 6207-6210 2016年5月 査読有り
-
JOURNAL OF NATURAL PRODUCTS 79(5) 1298-1307 2016年5月 査読有り
-
ORGANIC LETTERS 18(6) 1446-1449 2016年3月 査読有り
-
FEBS JOURNAL 283(6) 1088-1106 2016年3月 査読有り
-
FEBS JOURNAL 283(6) 1088-1106 2016年3月 査読有り
-
ACTA CRYSTALLOGRAPHICA SECTION F-STRUCTURAL BIOLOGY COMMUNICATIONS 71 1470-1474 2015年12月 査読有り
-
CHEMBIOCHEM 16(16) 2294-2298 2015年11月 査読有り
MISC
43-
日本結晶学会年会講演要旨集 2016 47 2016年11月17日
-
日本薬学会年会要旨集(CD-ROM) 136th ROMBUNNO.29R‐AM01 2016年
-
酵素工学研究会講演会講演要旨集 74th 55 2015年10月16日
-
日本薬学会年会要旨集(CD-ROM) 135th ROMBUNNO.26P-PM06 2015年
-
日本生薬学会年会講演要旨集 60th 101 2013年8月20日
-
FEBS JOURNAL 280 315-315 2013年7月
-
PLANTA MEDICA 78(11) 1189-1189 2012年8月
-
PLANTA MEDICA 78(11) 1226-1226 2012年8月
-
PLANTA MEDICA 76(12) 1253-1253 2010年8月
-
Comprehensive Natural Products Chemistry II: Chemistry and Biology 171-225 2010年
-
日本生薬学会年会講演要旨集 55th 2008年
-
天然薬物の開発と応用シンポジウム講演要旨集 17th 2008年
-
日本蛋白質科学会年会プログラム・要旨集 7th 2007年
-
日本薬学会年会要旨集 127th(4) 2007年
-
日本薬学会年会要旨集 126th(4) 2006年
-
バイオサイエンスとインダストリー = Bioscience & industry 62(9) 587-590 2004年9月1日
-
J. Am. Chem. Soc. 126(11) 3426-3427 2004年3月
担当経験のある科目(授業)
3所属学協会
4Works(作品等)
2共同研究・競争的資金等の研究課題
26-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2016年4月 - 2020年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2016年4月 - 2019年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 2014年4月 - 2017年3月
-
日本学術振興会 科学研究費補助金(基盤研究(A)) 2013年4月 - 2016年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2011年4月 - 2015年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 2011年4月 - 2015年3月
-
日本学術振興会 科学研究費補助金(基盤研究(A)(一般)) 2010年4月 - 2013年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 2010年 - 2012年
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2010年 - 2012年
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2010年 - 2012年
-
日本学術振興会 科学研究費補助金(基盤研究(B) 2008年4月 - 2009年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2005年 - 2006年
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2003年 - 2004年
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2001年 - 2002年
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 1998年 - 1999年
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 1998年 - 1998年
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 試験研究(B) 1994年 - 1995年
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 試験研究(B) 1993年 - 1994年
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 一般研究(A) 1993年 - 1994年
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 一般研究(C) 1993年 - 1993年