基本情報

所属
宇都宮大学 教育学部 社会科教育 教授
学位
修士(教育学)(1988年3月 筑波大学)
教育学修士(1986年3月 千葉大学)

研究者番号
60260452
J-GLOBAL ID
200901030622497063
researchmap会員ID
1000358421

授業を手がかりにして、子ども達が授業を通してどのように成長するのかを探っています。分析対象が実際の子ども達なので、定期的に授業を観察したり、それを授業記録にしたり、子ども達の作文を集めたりします。子ども達が話しかけてくれたり、「溜池先生!」と呼んでくれたり、からかってくれたり、抱っこしてと言われたりするのが、研究のはげみになります。小学校1年生が3年生になるまでを追いましたが、2018年からまた小学校1年生を追い始めました。

2020年に、その子らは3年生になり、「カメラマン」「溜池先生」などなど、色々な呼び方をしてくれました。担任の先生の学習指導が良くなり、以前観察した3年生と比べると、いま観察している3年生は、「その先」まで行って、成長しています。子ども達は、2年・3年と持ち上がったので、みちがえるほどに自分達で学習を進めていくことが上手になりました。

ほんの小さなことでも、子ども達からおしえてもらって少しでも良い研究ができるように、また、教育学を机上の空論ではなく、現場の先生のためのものとすべきことを重松鷹泰先生から教えられ、細々と研究を進めています。学校の子ども達に会いに行き,毎回宿題や課題を見つけて帰ってきます。子ども達に会いたいと思って足を運ぶ中で,いろいろなことを,子ども達が教えてくれます。

この研究をもとに,2021年度からは,奈良女附小の第二世代の「しごと」つまり社会科を専門とする3人の教師が,どのように実践を積み重ね,「しごと・けいこ・なかよし」という3部面の教育構造において,「しごと」の要件や,それ以外の「けいこ・なかよし」をどう生かしともにどのように深めつつ,子ども達の道徳性を高めていったかについて,文献をもとに明らかにしました。

一般の公立小中学校は,附属学校にはない様々な問題を抱えています。子供達にはそれぞれの事情や背景がありますが,学習を通してその子の中にある「思考の足場」がその子の学習にはっきりと現れ,そのことでその子が自分の背景をプラスに転換する,伸びて行く力をどのようにつけていくかを,新しい課題として設定し取り組み始めました。公立小学校の3年生の二十数名と,ごく小規模の小中併設校の6年生1名の学級で,それぞれの子供がどのように学習で自分を超えようとするか,それを楽しみに学校に通っています。


経歴

  5

論文

  85

MISC

  3

書籍等出版物

  11

講演・口頭発表等

  17

共同研究・競争的資金等の研究課題

  6

社会貢献活動

  6

メディア報道

  1