2010年1月21日
CR画像に対するウェーブレット変換を利用した被ばく線量低減
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像
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- 巻
- 109
- 号
- 407
- 開始ページ
- 279
- 終了ページ
- 284
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
医用X線画像では,照射線量の低減に相反する現象として量子ノイズの問題が常に発生する.ノイズの増加を伴わない撮影線量低減の可能性を実現するために様々な画像処理法が提案されている.これらの提案手法は,主に量子モトルの増加に対しノイズの除去を目的としている.本研究の目的は,CR画像にノイズを縮退させるため,4種類のウェーブレット変換を適用させ,処理後画像の基礎的な物理特性を明らかにし,被ばく線量低減効果を検討することである.基礎物理特性としてMTF,NPS,CNR,および人体ファントムのPSNR計測を行う.また,Scheffeの一対比較法による視覚評価も行う.基礎物理特性から,soft-thresholdingを利用した3種類の基底関数による手法は,大幅なノイズ削減ができる.また,シグモイド関数型係数変換法は解像特性の向上が顕著である.視覚評価の結果,シグモイド関数型の利用により,股関節撮影領域に対し,約4割程度の線量低減効果を認めた.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110007866438
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11370335
- ID情報
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- ISSN : 0913-5685
- CiNii Articles ID : 110007866438
- CiNii Books ID : AA11370335
- identifiers.cinii_nr_id : 9000006316260