Feb, 2011
ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法中HCV RNAの陰性化にもかかわらず肝機能障害が継続し組織学的に肝硬変への進展が確認されたC型慢性肝炎の1例
日本消化器病学会雑誌
- Volume
- 108
- Number
- 2
- First page
- 267
- Last page
- 274
- Language
- Japanese
- Publishing type
- DOI
- 10.11405/nisshoshi.108.267
- Publisher
- (一財)日本消化器病学会
症例は62歳女性。1型高ウイルス量のC型慢性肝炎に対し、ペグインターフェロン(PEG-IFN)α2aとリバビリンの併用療法を行った。治療開始後より肝酵素値の上昇が見られた。治療終了後の肝生検では結節形成を認め肝硬変の所見であった。PEG-IFN治療中に観察されるALT上昇の多くは軽度であり臨床的な問題点にはなりにくいが、長期に継続した場合、このような転帰をとる例があることは認知されるべきあると考え報告する。(著者抄録)
- Link information
- ID information
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- DOI : 10.11405/nisshoshi.108.267
- ISSN : 0446-6586
- Ichushi Web ID : 2011142242