1998年
音楽鑑賞時の印象形成に及ぼす心理的要因の影響--抑うつ性と音楽の印象測定の調査・分析を通して
日本教科教育学会誌
- 巻
- 21
- 号
- 1
- 開始ページ
- 51
- 終了ページ
- 57
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本教科教育学会
音楽教育においては,教師の呈示した音楽を,生徒がどの様な印象を持って聴いたかということが,大変重要な問題であると考えられる。この印象形成の際,各個人の持つ「抑うつ性」の強さの違いが,影響を与えていることが考えられたため,大学生126名を対象に,調査を実施した。調査では,4つの呈示曲に対する「印象評定」を行い,同時に「ベック抑うつ性検査」等を実施した。調査・分析の結果,「抑うつ性」の高い人と低い人とでは,音楽の動静や,明暗ついて,その感じ方に差が見られた。また,その差は,「抑うつ」に伴う心的状態による,音楽に対する注意の向け方の違いによると考えられた。このことを通して,音楽と,人の心的状態との関連性について,その一端を明らかにし,音楽鑑賞時の児童・生徒の心的状態を考慮した,望ましい鑑賞教育の,1つのあり方について考察した。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110008094314
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00247430
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/4532463
- ID情報
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- ISSN : 0288-0334
- CiNii Articles ID : 110008094314
- CiNii Books ID : AN00247430