2011年4月
小学校における咀嚼指導の実態調査
日本健康医学会雑誌
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- 巻
- 20
- 号
- 1
- 開始ページ
- 9
- 終了ページ
- 14
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本健康医学会
本研究では、小学校における咀嚼指導の実態を把握することを目的とし、A県内の全公立小学校321校を対象に質問紙調査を実施した。調査内容は全校児童数などの学校の概要と、歯磨き指導および咀嚼指導の有無とその指導内容とした。その結果、188校から返答があり(回収率59%)、歯磨き指導は186校(99%)で、咀嚼指導は99校(53%)で実施されていた。歯磨き指導を歯科医師などの教員以外の医療従事者が実施していた学校は58校(31%)あり、歯磨き指導の中で咀嚼について指導していた学校は9校(5%)あった。歯磨き指導を医療従事者が実施していた学校では、教員のみが指導していた学校に比べて咀嚼指導の実施率が低かった(p<0.05)。咀嚼指導の内容については、給食時にはよく噛んで食べましょうといった呼びかけが、授業や指導の中では咀嚼の大切さや効用が指導されていた。咀嚼訓練にはスルメやガムが使用され、給食時にはカミカミメニューやカミカミタイムといった噛み応えのある食品をしっかり噛んで食べるといった取り組みも行われていた。以上より、咀嚼指導を小学校ですすめていくためには、医療関係者が児童に直接指導するだけでなく、小学校教員が主体的に指導を行えるような働きかけや体制が必要である。(著者抄録)
- リンク情報
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- URL
- https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2011&ichushi_jid=J04412&link_issn=&doc_id=20110513050002&doc_link_id=110009458222&url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F110009458222&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
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- ID情報
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- ISSN : 1343-0025
- 医中誌Web ID : 2011258636