超音波距離計の信号処理の目的として、こうもりのように多様かつ高精度な計測を行うことが挙げられる。本論文では、受信信号のS/Nが劣化すると安定な距離計測ができなくなってしまうことを指摘し、目標の距離変化に応じて、送信パルスの振幅ではなくパルス幅を調節することを提案した。そしてパルス幅を細かく変化させても効果がないことを指摘し、送信パルスとして用いる2値周波数偏移変調信号のサブパルスの周期を変化させる方法について論述した。