若林 千春

【研究活動】限定的なモチーフ（1つの音程、1つのリズム、1つの和音など）のデザイン的な敷行と、そのモチーフの多様性を追求しつつ構造化させることをテーマとしている。目的とするところは、'人間の内なる自然”と'人工の夢想あるいは理念の幻影”との狭間−光琳の音楽的翻案であり、独奏フルートのための「うつ・・・原響工」（2001）で成果が出されたと思う。 【教育活動】現代日本の音楽的現実を立脚点として、継時的・歴史的コンテクストと共時的・地理的コンテクストの２つの軸が交又する、「いま」「ここ」よりの音楽観が共有・現実化され相互に擦り合わされることをめざしている。 【社会的活動】自分自身の演奏活動も含む、音楽家集団「カオスモス」の主催・2年に一度のペースでの「個展」の開催 【受賞】日本音楽コンクール作曲部門（管弦楽曲）第１位および安田賞 1996・第１回東京文化会館舞台作品募集最優秀賞 2000