2000年
閉塞性無精子症に対する精路再建術の成績:全国多施設での調査報告
日本不妊学会誌
- 巻
- 45
- 号
- 2
- 開始ページ
- 143
- 終了ページ
- 149
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本生殖医学会
男性不妊症手術手技フォーラム参加の全国29泌尿器科において,1981〜1999年に閉塞性無精子症に対して精路再建術が行われた580例の治療成績を検討した.36例は再手術を施行されていた.精子出現率は精管精管吻合術64.8%,精巣上体精管吻合術47.3%であった.初回及び最終手術後の自然妊娠率は,術後6ヵ月以上経過観察できた392例において,各々22.4%,24.2%で,手術後妊娠迄の期間は,中央値10.5ヵ月であった.閉塞原因別の最終自然妊娠率は精管切断術後28.9%,鼠径ヘルニア術後22.6%,精巣上体炎後29.7%,閉塞原因不明21.4%,その他6.9%であった.閉塞性無精子症に対する精路再建術は,自然妊娠の期待できる治療法として有用と考えられる
- ID情報
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- ISSN : 0029-0629
- 医中誌Web ID : 2000200406