2019年4月 - 2024年3月
鉱物油のT細胞に与える影響についての研究
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)
- 課題番号
- 19H03887
- 体系的課題番号
- JP19H03887
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
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- (総額)
- 17,290,000円
- (直接経費)
- 13,300,000円
- (間接経費)
- 3,990,000円
2019年度はプリスタン(C19)、ヘキサデカン(C16)、White mineral oil(C20以上の混合油) とパラフィン(C20以上の混合油) をマウス腹腔内に投与し実験を行った。プリスタンおよびヘキサデカンでは抗核抗体、抗DNA抗体、抗細胞質抗体、抗RNP抗体、抗Sm抗体が検出されたが、White mineral oilとパラフィン投与マウスでは抗核抗体、抗DNA抗体、抗細胞質抗体は確認できたが、抗RNP抗体、抗Sm抗体は検出できなかった。一方CD4陽性T細胞表面レセプター(Costimulatory 分子を含む)については、コントロールマウスと、プリスタン、ヘキサデカン、White mineral oilとパラフィン投与マウスのT細胞において、有意な差を見られなかった。しかし上記結果より、分子量の小さい鉱物油ほど、自己抗体誘導能が高い可能性が示唆された。
そこで、2020年度はテトラデカン(C14)、ヘプタデカン(C17)、オクタデカン(C18)をマウスの腹腔内に投与し自己抗体について検討した。2019年度の結果から、鉱物油の分子量と自己抗体誘導能には負の相関関係が示唆されたが、今年度の研究でも、テトラデカンの反応は強く、自己抗体誘導能も高値を示し、それに比較するとヘプタデカン投与マウスの反応は軽度であった。オクタデカン(C18)については現在曝露中(腹腔内投与後)である。またペンタデカン(C15)は次年度(2021年度)に曝露(腹腔内投与)予定である。テトラデカンおよびヘプタデカン投与マウスにおけるT細胞表面レセプターについては現在解析中である。
そこで、2020年度はテトラデカン(C14)、ヘプタデカン(C17)、オクタデカン(C18)をマウスの腹腔内に投与し自己抗体について検討した。2019年度の結果から、鉱物油の分子量と自己抗体誘導能には負の相関関係が示唆されたが、今年度の研究でも、テトラデカンの反応は強く、自己抗体誘導能も高値を示し、それに比較するとヘプタデカン投与マウスの反応は軽度であった。オクタデカン(C18)については現在曝露中(腹腔内投与後)である。またペンタデカン(C15)は次年度(2021年度)に曝露(腹腔内投与)予定である。テトラデカンおよびヘプタデカン投与マウスにおけるT細胞表面レセプターについては現在解析中である。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H03887
- 体系的課題番号 : JP19H03887