論文

査読有り
2019年4月

地域住民の認知症者に対する理解の促進と偏見の軽減・除去に関するバーチャルリアリティ技術の応用と有用性

日本老年医学会雑誌
  • 白山 靖彦
  • ,
  • 湯浅 雅志
  • ,
  • 樫森 節子
  • ,
  • 北村 美渚
  • ,
  • 後藤 崇晴
  • ,
  • 寺西 彩
  • ,
  • 柳沢 志津子
  • ,
  • 竹内 祐子
  • ,
  • 市川 哲雄
  • ,
  • 臼谷 佐和子

56
2
開始ページ
156
終了ページ
163
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本老年医学会

目的:認知症者やその家族の心情を再現するバーチャルリアリティ(以下「VR認知症」)装置を用いて,地域住民の認知症に対する理解の促進と偏見の軽減・除去に関する有用性を実証した.方法:T県N町のA地区85名を介入群,B地区95名を非介入群としてVR認知症体験をA地区のみ実施し,介入前後に35項目の理解度・偏見度テストを両地区とも行った.結果:分析対象としたのは,A地区77名,B地区82名であり,性別,年齢,理解度・偏見度テストにおける介入前のベースラインは近似していた.A地区では35項目中9項目(理解度7項目,偏見度2項目)に,B地区では2項目(理解度1項目,偏見度1項目)に有意な得点上昇が認められた.VR認知症の学習効果として,有意に得点が上昇した項目数を単純に比較した場合,A地区は9/35(25.7%),B地区は2/35(5.7%)であり,A地区の方が20%以上高かった.また,B地区に比べ,A地区の方が認知症に対する理解度と偏見度との関連が体験後に高まっていた.結論:VR認知症は,地域住民における認知症者に対する理解の促進および偏見の軽減・除去にとって有用な技術である一方,VR認知症の一般化をより図る上で,他の普及啓発方法との比較検討,VR装置やコンテンツの進化が望まれる.(著者抄録)

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