2011年10月
看護師の臨床判断を基盤とした脳卒中患者の移乗時見守り解除のアセスメント指標の評価 見守り解除後の追跡調査から
日本リハビリテーション看護学会誌
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- 巻
- 1
- 号
- 1
- 開始ページ
- 25
- 終了ページ
- 31
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (NPO)日本リハビリテーション看護学会
著者らは、脳卒中患者の移乗時見守り解除のアセスメント指標を熟練看護師の臨床判断をもとに開発しており、今回、アセスメント指標を構成する19項目のうち、見守り解除を看護師が判断する際に評価が変化する項目、ならびに見守り解除後の追跡調査におけるアセスメント項目の有用性を検討することを目的に、回復期リハビリテーション15病棟でベッド・車椅子間の見守りが解除となった入院中の脳卒中患者39名を対象に、各アセスメント項目の見守り解除時とその1週間前の看護師の評価を比較した。また、見守り解除後の追跡調査では、転倒の発生の有無による対象の基本属性と見守り解除時の各アセスメント項目の関連を検討した。その結果、見守り解除前後で有意差が認められた項目は「毎回移乗時に車椅子のブレーキをかけられる」など7項目であった。また、追跡調査での転倒発生は5名で、転倒しなかった者は転倒した者に比べ、見守り解除時に「安全に移乗できない場合では他者に援助を依頼できる」と評価された者が有意に多かった。
- ID情報
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- ISSN : 2188-3203
- 医中誌Web ID : 2012117639