MISC

2019年6月

がん免疫療法、明日への挑戦 産学連携によるDNA microarrayを用いた抗PD-1抗体治療効果予測のためのMSI癌の探索的研究

西日本泌尿器科
  • 山本 義明
  • ,
  • 井上 亮
  • ,
  • 松村 正文
  • ,
  • 矢野 誠司
  • ,
  • 松本 洋明
  • ,
  • 松山 豪泰

81
3
開始ページ
348
終了ページ
352
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
西日本泌尿器科学会

我々は今まで進行性腎細胞癌に対するアキシチニブの至適投与量を決定するために、薬物代謝に関する遺伝子多型のアルゴリズムを作成し、遺伝子多型測定のためのDNA microarray(チップ)の作成を産学連携で取り組んできた。DNA microarrayの特徴として、既存の検査方法と比べて短時間で1度に多くの遺伝子情報の検索が可能な点が挙げられる。抗PD-1抗体治療効果予測のバイオマーカーに関しては数々の報告を認めているが、現在のところ決定的な報告は認めない。MSI癌は遺伝子修復欠損のために多くの遺伝子変異が蓄積されることで、抗PD-1抗体の治療効果が高いと言われている。MSI(ミスマッチ修復欠損)癌の診断は5つのマイクロサテライト反復配列の反復回数異常をPCRとキャピラリー電気泳動か、特定のミスマッチ修復蛋白の発現低下を免疫染色で調べるのが一般的である。本稿では腎細胞癌患者と尿路上皮癌におけるMSIに関する現状と、現在、我々が行っている産学連携によるDNA microarrayを用いた抗PD-1抗体治療効果予測のためのMSI癌の探索的研究について述べる。(著者抄録)

リンク情報
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2019&ichushi_jid=J01004&link_issn=&doc_id=20190627290012&doc_link_id=40021921358&url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F40021921358&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
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ID情報
  • ISSN : 0029-0726
  • 医中誌Web ID : 2019279600

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