2015年
心室細動を初発症状とした心アミロイドーシスの1例(共著)
心臓
- 巻
- 47
- 号
- suppl-1
- 開始ページ
- 33
- 終了ページ
- 37
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11281/shinzo.47.S1_33
- 出版者・発行元
- 公益財団法人 日本心臓財団
<p> 症例は79歳男性. 間質性肺炎加療中にステロイド精神病を発症し, 加療中に心室細動 (VF) となり自動体外式除細動器で蘇生された. 近医で冠動脈疾患は否定され, 完全右脚ブロックおよび軽度の左室肥大以外, 明らかな基礎疾患を認めず, 特発性VFなどが考えられた. 本人の精査希望なく, その後経過観察となっていたが, 経過中に心室頻拍を認めたため, 不整脈の原因精査目的に当科入院となった. 入院時の心電図で完全右脚ブロックを認めた. 電気生理学的検査で心室内に広範な低電位帯を認めたが, VFは誘発されなかった. 心筋生検でアミロイド沈着が認められ, 免疫染色からAAアミロイドーシスと診断された. 心アミロイドーシスによる心室細動と診断し, 植込み型除細動器植え込みを行った. 通常, 心アミロイドーシスは著明な心肥大や心不全により診断されるが, 今回, 心室細動を契機として診断された心アミロイドーシスの1例を経験したので, 若干の考察を加え報告する.</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11281/shinzo.47.S1_33
- CiNii Articles ID : 130005433954