基本情報

所属
慶應義塾 研究所・センター等 保健管理センター 教授
学位
医学博士(1994年3月 慶應義塾大学)

通称等の別名
Hirokazu Yokoyama
研究者番号
70200920
J-GLOBAL ID
200901005375801868
researchmap会員ID
1000364228

1985年本学医学部卒業、同内科学教室(消化器内科)入局、飲酒に伴う臓器障害研究を開始、エタノール(EtOH)の代謝産物アセトアルデヒド(AcH) による変性蛋白への免疫応答研究で博士号取得。1992年~1995年米国Mt, Sinai 医科大学でCS Lieber 教授に師事。新しいアルコール脱水素酵素 (Class IV ADH) のヒトのcDNAと遺伝子を決定、同医科大学よりResearch Incentive Award 授賞。これらの研究で全米肝臓病学会の plenary session に3回登壇(1990, 91, 95年)。1996年から本学保健管理センター配属。講師、准教授を経て, 2018年から現職。筆者ら開発の HPLC 法を用い、食道粘膜や胃粘膜に Class IV ADH とアルデヒド脱水素酵素で構成される、アルコール種であるビタミンAからのレチノイン酸(RA)産生系を証明、NAD-dependent in situ RA supply system と命名。同系のEtOHや AcH による阻害、特に、胃粘膜でのヘリコバクタ・ピロリ菌(HP)感染による阻害を証明、過剰飲酒に伴う食道がんやHP感染に伴う萎縮性胃炎発症機序の一部の可能性を提唱。また、EtOHによる肝類洞の Kupffer 細胞からの活性酸素放出とそれに伴う肝類洞細胞障害を検証。さらに、活性酸素産生系の電子供与体 NADPH reductaseの検出法を開発し、EtOH慢性摂取によるKupffer 細胞の同酵素の誘導と本障害の増悪を証明した。保健管理センターでは、メタボリックシンドローム (MetS)、生活習慣病、非アルコール性肝障害などの臨床研究に従事。内臓脂肪蓄積に伴うアディポネクティン産生低下と脂肪肝発症、脂肪肝マーカーのAST/ALT 比変化のMetS早期診断への有益性、Breslow の生活習慣指数の悪化や睡眠障害に伴う肝障害進展、内臓脂肪蓄積と独立に高中性脂肪血症、高血圧、糖尿病を惹起させる飲酒による MetS 診断攪乱などを報告。近年社会的論争になった、MetS 診断基準の腹囲基準における日本基準と国際基準の齟齬は、夫々の腹囲の定義の違いに因るもので、両者は両立することも示した。筆者は、これらの知見を、学術論文に纏め、WEB、書籍、保健管理センターや大学病院消化器科外来などを通じて社会全般に向け情報発信しているが、その活動は2010/2/20の日本経済新聞などで紹介されている。大学では主に飲酒の害を講義。近年は、飲酒の歴史、飲酒に関する集合的意識(GC)や集合的無意識(GUC)にも言及、飲酒社会学の概念を構築。一方、GUCの理解や、誤った GC の修正が新しい飲酒行動是正アプローチに繋がる可能性を提唱している。尚、上述の飲酒研究に対し、2022年に本塾より義塾賞受賞。

学歴

  1

主要な論文

  246

主要なMISC

  64

主要な書籍等出版物

  32

主要な講演・口頭発表等

  204

主要な担当経験のある科目(授業)

  50

Works(作品等)

  5

共同研究・競争的資金等の研究課題

  1

産業財産権

  1

社会貢献活動

  5

主要なメディア報道

  31