横山 裕一

J-GLOBALへ         更新日: 18/11/21 03:26
 
アバター
研究者氏名
横山 裕一
 
ヨコヤマ ヒロカズ
通称等の別名
Hirokazu Yokoyama
eメール
wdphq489yahoo.co.jp
所属
慶應義塾大学
部署
保健管理センター
職名
教授
学位
医学博士(慶應義塾大学)
科研費研究者番号
70200920

プロフィール

1985年本大学医学部卒業。医師国家試験合格。本大学医学部内科学教室入局。1993年本大学消化器内科教室入局。研究テーマは飲酒による臓器障害。エタノールの代謝物アセトアルデヒド (AcH) が齎した変性蛋白に対する免疫応答と肝障害の研究で1993年に博士号取得。1992年~1995年 New York City 大学 Mt. Sinai 医科大学で Charles S Lieber 教授(http://en.wikipedia.org/wiki/Charles_S._Lieber)に師事。上部消化管に発現するアルコール脱水素酵素 (Class IV ADH) 遺伝子クローニング、cDNA 配列の決定に従事。1996年から本大学保健管理センター配属。1998年同講師。2005年同准教授。現在に至る。その間、食道粘膜が Class IV ADH とアルデヒド脱水素酵素 ALDH1A1 を用いビタミンAからレチノイン酸(RA)を形成することを証明、NAD-dependent in-situ RA providing system と命名。さらにエタノール、その代謝物 AcH がそれらの酵素を阻害することを証明。過剰飲酒ー同経路の阻害ー食道のRA供給障害、RA枯渇ーアポトーシスやp53動態の異常ー食道癌発症という仮設を提唱した。また、動物灌流肝モデルで肝類洞の Kupffer 細胞が種々の刺激(エタノール、腸内細菌から放出される LPSなど)に応じ活性酸素を放出、肝類洞細胞障害を惹起することを証明、肝障害発症の機序の一つとして提唱している。またその活性酸素産生には電子供与体 NADPH reductase が関与しているが、同酵素の簡便な検出法を確立、エタノールを慢性摂取すると Kupffer 細胞で同酵素が誘導されることを示し、アルコール性肝障害の進展の機序として提唱している。保健管理センターでは、臨床研究、特にメタボリックシンドローム (MetS)、生活習慣病と肝障害の関係の研究に従事。肥満に伴う内臓脂肪細胞の変化で起こるアディポネクティン低下と肝障害進展の関連を証明、また、睡眠の異常と肝障害の関連も報告した。また、飲酒は肥満と関係なく高中性脂肪血症、高血圧、糖尿病を悪化させるため、MetS診断の攪乱因子であることも示した。さらにMetS 診断のための腹囲基準で、日本基準と世界基準の齟齬が問題になっているが、その齟齬の一部は両基準の腹囲の定義の違いによること、女性基準は矛盾がないもの、男性基準は前者が厳しすぎ、後者は甘すぎの齟齬があることを報告した。これらの研究を基盤に慶応義塾大学病院で脂肪肝外来を担当しており、日本経済新聞 2010年2月20日号などに紹介されている。一方、大学で、講義を通して、学生に急性アルコール中毒の危険性の警鐘を鳴らしている。

研究分野

 
 

経歴

 
1985年6月
 - 
1987年5月
慶応義塾大学病院 内科学教室 研修医
 
1987年6月
 - 
1989年5月
東京国立第二病院 内科 レジデント
 
1989年6月
 - 
1991年4月
慶応義塾大学医学部 内科学教室(消化器内科) 助手
 
1991年5月
 - 
1992年7月
東京都立広尾病院 内科 医員
 
1992年8月
 - 
1995年12月
米国ニューヨーク大学マウントサイナイ医科大学 Charles S Lieber 研究室 研究員
 

論文

 
松本可愛、横山裕一、他
横山 裕一
慶応保健研究   34(1) 39-44   2016年7月
The factors responsible for and solution strategies to inconsistences in waist circumference cut-off values for metabolic syndrome screening established by the international diabetes federation and the Japanese committee.
YOKOYAMA HIROKAZU
Jacob Journal of Obesity   1(2) 1-8   2015年6月   [査読有り]
大学生健康診断における尿糖陽性者への対応の検討
澁谷 麻由美、他、横山 裕一、他。
慶応保健研究   32 71-74   2014年   [査読有り]
臨床実習に伴う医療系学部学生の感染症管理
高橋 綾 當仲 香 横山 裕一 他
慶応保健研究   32 27-32   2014年   [査読有り]
Norihiro Suzuki; Yoshiki Ishikawa; Shintaro Gomi; Nobuhiko Ito; Shigeru Watanabe; Masako Yokoyama; Kazuo Funatsu; Hitoshi Miyake; Hirokazu Yokoyama; Toshihiko Shimizu; Mamoru Shibata
Internal Medicine   53(7) 683-689   2014年1月   [査読有り]

Misc

 
英語圏における災害理論の変遷に基づくインシデントレポートの評価とグローバル化時代のインシデントレポートの提言。機能的インシデントレポート作成のすすめ
横山 裕一
慶応保健研究   34(1) 75-86   2016年7月   [査読有り]
2014年ー2015年に慶応義塾大学保健管理センターが経験した西アフリカ諸国およびコンゴ共和国におけるエボラウイルスアウトブレークへの対応の検証
横山 裕一
慶応保健研究   33(1) 139-145   2015年7月
2014年-2015年に慶応義塾大学保健管理センターが経験した西アフリカ諸国およびコンゴ共和国におけるエボラウイルスアウトブレークへの対応の実際
横山 裕一
慶応保健研究   33(1) 135-138   2015年7月   [査読有り]
2014年西アフリカ諸国およびコンゴ共和国におけるエボラウイルスアウトブレークの文献的比較考察
横山 裕一
慶応保健研究   33(1) 23-28   2015年7月   [査読有り]
B型肝炎ワクチン基礎接種不反応者に対する本邦の従来法による追加接種の転帰の検討
高山 昌子 横山 裕一 他
Campus Health   51(2) 81-86   2014年   [査読有り][依頼有り]

書籍等出版物

 
Esophageal Cancer - Cell and Molecular Biology, Biomarkers.
Yokoyama H et al. (担当:共著, 範囲:pp.101 - 126 The interaction between the metabolisms of retinol and ethanol in esophageal mucosa; a possible mechanism of esophageal cancer in alcoholics.)
InTec   2012年   ISBN:978-953-51-0223-6
新しい診断・治療のABCシリーズ( 最新医学」別冊)62「アルコール性肝障害」
横山 裕一
最新医学社   2009年   
看護学学習辞典(第3版)
横山 裕一
学習研究社   2008年   
疾患からまとめた病態生理 first aid
横山 裕一
メディカル・サイエンス・インターナショナル社   2006年   
健診、人間ドックハンドブック
横山 裕一
中外医学社   2002年   

講演・口頭発表等

 
訪日留学生への感染対策・ワクチン接種など [招待有り]
横山 裕一
第31回トラベラーズワクチンフォーラム   2017年   
健診におけるメタボリックシンドローム(MetS)とアルコール関連疾患(alcoholic related diseases; ARD) のオーバーラップに関する考察 [招待有り]
横山 裕一
第45回日本総合健診学会   2017年   
学校医が経験したエボラウイルス対応ー法的根拠、責任論、危機管理としての感染症対策
横山 裕一
第53回全国大学保健管理集会   2015年   
本センターで新しく確立した HBV ワクチン管理体制の経済効果の検討
高橋 綾 横山 裕一 他
第52回全国大学保健管理集会    2014年   
NAFLD FIBROSIS SCORE の健診への導入の意義
横山 裕一 他
第52回全国大学保健管理集会   2014年   

担当経験のある科目

 
 

特許

 
2002-257808 : レチノイドの分離分析方法
横山裕一、宮城みち子
ビタミンAはレチナールに代謝されさらにレチノイン酸に代謝される。夫々は all-trans, 9-cis, 13-cis の異性体を有するが、その総て即ち 9 種類を同時測定する方法を開発した。この方法により、生体資料におけるのビタミンA 代謝を同時測定することが可能になった。