2013年4月 - 2016年3月
熱的に安定なモノ置換チオフェンS-オキシド及びその関連化合物の化学
日本学術振興会 科学研究費 基盤研究(C) 基盤研究(C)
チオフェンS-オキシド1やS-イミド2のジエン部位は、容易に[4 + 2]型の二量化反応を起こすため、室温で安定なチオフェンS-オキシドやS-イミドの合成には従来2つ以上の置換基の導入が不可欠であった。今回、3位にEMind基を有するチオフェン4の酸化により対応する一置換チオフェンS-オキシド5を熱的に安定な化合物として得ることに成功した。また、5に様々なアミドを縮合させることにより、熱的に安定な一置換チオフェンS-イミド 6 を得ることにも成功した。EMind基の炭素原子をプローブとして利用した温度可変NMRによって、それらの硫黄原子の反転エネルギーを決定することにも成功した。
- ID情報
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- 課題番号 : 25410055
- 体系的課題番号 : JP25410055