2009年
生活施設における知的障害のある人の自己決定の構造:担当支援職員による質問紙に対する回答をもとに
社会福祉学
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- 巻
- 49
- 号
- 4
- 開始ページ
- 27
- 終了ページ
- 39
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人日本社会福祉学会
本研究においては,知的障害のある人の自己決定の構造および特徴について明らかにし,その自己決定の各領域と本人の基本属性との関連について検討することを目的とした.そこで大阪知的障害者福祉協会に加盟している施設等で生活する知的障害のある人を対象とした郵送調査を実施し,質問紙には本人の担当支援者に回答を依頼した.そのため,調査方法として,第三者を通してのデータ収集の妥当性についても検討した.有効回答数は693票,回収率は71.7%であった.自己決定の構造については,因子分析を行った結果,5領域で構成されることが明らかとなった.また,自己決定と本人の基本属性との関連を検討するために相関分析を行った結果,年齢はほとんどの領域において,また,障害程度区分についてはすべての領域において正の相関を示した.一方,在所年数については,日常生活活動および知人や友人の往来に関する領域において負の相関がみられた.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0911-0232
- CiNii Articles ID : 110008093678
- CiNii Books ID : AN00314800