2000年12月1日
日本海側地域における冬季降水量の年々変動の地域性
季刊地理学
- 巻
- 52
- 号
- 4
- 開始ページ
- 272
- 終了ページ
- 282
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.5190/tga.52.272
- 出版者・発行元
- The Tohoku Geographical Association
季節風に伴う降水量が多い日本海側地域において, 冬季降水量の年々変動の地域性を検討した。まず降水量の年々変動の地点間相関によって日本海側地域を「北海道」,「東北」,「北陸」,「山陰」の4つの地域に区分した。次に, 季節風については日本付近の1,000hPa高度場の東西高度差を Monsoon Index (MOI) として, 低気圧活動についてはその出現頻度を指標とし, それぞれの地域の降水量変動との対応をみた。その結果,「北海道」と「北陸」については季節風「東北」は日本海低気圧,「山陰」は関東沖低気圧の変動が降水量の年々変動の主たる要因となっており, それぞれの地域の降水特性が明らかになった。また,「北海道」と「北陸」の降水量変動の違いは,「北海道」においては副次的に日本海低気圧の影響を受けるためであることがわかった。各地域の降水量と地上気圧場や500hPa高度場の関係を調べると, 季節風や低気圧活動の変動と調和的な結果が得られた。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5190/tga.52.272
- ISSN : 0916-7889
- ISSN : 1884-1252
- J-Global ID : 200902151880621394
- CiNii Articles ID : 10004952243
- CiNii Books ID : AN10379267
- identifiers.cinii_nr_id : 9000000305821