MISC

2011年2月

井之頭病院におけるアルコール依存症のネットワーク 過去5年間(2003,4〜2008,3)の入退院動向と事例を通して

アルコール看護研究
  • 石垣 洋子
  • ,
  • 長谷川 陽子
  • ,
  • 寺田 廣

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開始ページ
92
終了ページ
96
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本アルコール看護研究会

アルコール依存症病棟を退院した患者が活用する、地域のネットワークがどのような役割を果たし、どのように活用されているか検討した。対象は井之頭病院の2003年12月〜2008年12月に入退院した患者1,002件だった。対象者カルテより情報を収集した。ネットワークがなく当院外来のみは46%だった。紹介入院は全体で54%だった。紹介入院のうち、ネットワークが1つのみなのは、全体の41%だった。その構成は、他病院、クリニック、福祉が9割以上だった。ネットワークが複数なのは全体の13%だった。クリニックと福祉、他院と福祉が7割弱だった。ネットワークにつながらず、不明となってしまう退院患者は19%だった。退院後は医療につながり、施設の利用が約2倍に増えていた。退院後、独居38%、同居37%、施設10%、転院9%、不明6%であった。自助グループの有用性が示唆された。

ID情報
  • ISSN : 2185-9264
  • 医中誌Web ID : 2013175906

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