講演・口頭発表等

2005年3月

子宮と卵巣におけるサイトグロビンの発現とその意義

日本解剖学会
  • 藤田 至彦
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  • 鯉沼 聡
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  • 松尾 拓哉
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  • 塩田 充
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  • 安田 佳子
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  • 島岡昌生
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  • 竹谷茂

主催者
日本解剖学会
開催地
富山
【目的】サイトグロビン(Cygb)はニューログロビン(Ngb)と並んで最近発見された分子量21 kDaのヘム蛋白である。またミオグロビンと相同性を持つことから酸素供給に関与している可能性が考えられるが、機能の詳細については未だ不明である。われわれはCygbの機能を解明することを目的として以下の実験を行った。【材料】近畿大学医学部倫理委員会規約に従い、患者から同意を得た手術後の切除試料を用いた。術後直ちに液体窒素にて凍結した試料と、Zamboni液で固定した試料を使用した。【方法】CygbのcDNA配列を基にプライマー(プローブ)を作製し、ヒトの組織から抽出したmRNAを用いてリアルタイムPCRおよびノーザンブロッティングを行った。【結果】神経など限られた組織に特異的に発現するNgbとは異なり、Cygbは過去に報告されているようにどの組織にも一様に発現が認められた。組織内分布についての過去の文献によると、Cygbは腎臓、大(小)腸、膵臓、肺など多くの組織にお