講演・口頭発表等

2009年10月

腎臓の末梢時計におけるグルココルチコイドの影響

第16回日本時間生物学会学術大会合同大会
  • 筋野 貢
  • ,
  • 古河恵一
  • ,
  • 藤岡 厚子
  • ,
  • 鯉沼 聡
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  • 長野 護
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  • 重吉 康史
  • ,
  • 飯郷雅之

主催者
第16回日本時間生物学会学術大会合同大会
開催地
大阪
視交叉上核からの位相情報を伝える制御因子には様々なものが報告され
ているが、主要な因子の1つとして副腎から分泌されるグルココルチコイドがあ
る。我々はグルココルチコイドが末梢臓器の時計機構に与える影響を調べるため
に、以下の実験を行った。
副腎を除去(ADX)したラットを作成し、対照群と共に一日を通して4時間おきに6
点でサンプリングを行った。肝臓、腎臓からmRNAを抽出し、定量的PCR法で時計
遺伝子rPer1, rPer2, rCry1, rBmal1のmRNA量の日内変動を測定した。その結
果、いずれの遺伝子とも位相に変化は見られなかったが、ADXラットのrPer1は肝
臓、腎臓ともに日内変動の振幅が大幅に減衰していた。rPer2, rCry1, rBmal1
は、肝臓では大きな変化が見られなかった。しかし、興味深いことに腎臓では日
内変動の振幅が大きく減衰していた。
次に、末梢時計の位相制御におけるグルココルチコイドの関与を調べた。内因性
のグルココルチコイドの影響を