2016年9月12日
多倍長精度積分計算を加速させる専用システムの開発とその応用Ⅱ
日本応用数理学会2016年度年会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 主催者
- 日本応用数理学会
- 開催地
- 北九州国際会議場
科学技術計算において高精度計算の必要性が増している。 我々は、高精度演算かつ高速計算が可能な、再構成可能デバイス(FPGA)による専用アクセラレータとコンパイラを含む開発環境からなる 専用計算システムの開発を進めている。 このシステムの応用として、素粒子物理学での場の理論による高次摂動までの補正効果を取り入れる数値計算に取り組んでいる。そこでは、特異性を有するファインマンループ図形積分が現れるが、この多次元数値積分を事例として多倍長演算の有効性と専用計算システムの性能評価を行っている。 専用計算システムは更なる開発が進められており、 専用アクセラレータの増強による計算能力の改善、 コンパイラのMPIコード生成機能の追加、 OpenCLによるGPUでの4倍精度計算化 を行った。 本講演では専用計算システムの現状と新たに行っているファインマンループ図形積分の計算例について報告する。