2008年4月 - 2010年3月
多座シリル配位子を持つルテニウム錯体を用いた触媒反応の開発
文部科学省 若手研究(B)
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 3,250,000円
- (直接経費)
- 0円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
遷移金属錯体は,有機合成反応の触媒として利用されており,化成品合成において重要な役割を担っている。当研究室では,多座シリル配位子を持つ配位不飽和なルテニウム錯体1を用いて,有機合成を指向した新しい触媒反応の開発を目指している。これまでの研究成果として,錯体1を触媒としたジフェニルアセチレンとジメチルフェニルシランの反応により,芳香環上にシリル基が導入されたtrans-スチルベン2が選択的に得られることを明らかにした(オルトシリル化反応)。
本研究では,錯体1のオルトシリル化反応についての研究を発展させ,さらに新しい触媒反応の開発について検討する。オルトシリル化反応は錯体1に特異な有機ケイ素化合物の合成反応であり,その生成物が有機合成上有用な前駆体となり得ることから,本研究により大きな学問的波及効果が期待される。
本研究では,錯体1のオルトシリル化反応についての研究を発展させ,さらに新しい触媒反応の開発について検討する。オルトシリル化反応は錯体1に特異な有機ケイ素化合物の合成反応であり,その生成物が有機合成上有用な前駆体となり得ることから,本研究により大きな学問的波及効果が期待される。