2007年4月 - 2008年3月
ケイ素多座配位子を持つルテニウム錯体による新規な触媒反応の開発
東北大学大学院理学研究科 理学研究科若手研究者奨励研究基金
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 1,000,000円
- (直接経費)
- 0円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
申請者らは,ケイ素多座配位子を持つルテニウム錯体1を触媒としたフェニル基置換アセチレンと3級シランとの特異な反応(オルトシリル化反応)についての研究を発展させるとともに,錯体1を用いた新しい触媒反応の開発を目指して以下の研究を行った。
① 錯体1を触媒としたオルトシリル化反応について,複数種類の置換基を持つ3級シランとフェニル基置換アセチレンの組み合わせに対して系統的な反応研究を行ない,当該反応の一般性について調査するとともにその置換基効果を明らかにした。今後,反応の一般性をより確実にし,その機構を解明するために,さらに広範な種類の基質に対して触媒反応を検討する予定である。
② オルトシリル化反応生成物であるアルケン(E)-PhC(H)=C(H)(o-PhMe2SiC6H4)の単結晶を作成し,そのX線結晶構造解析に成功した。
① 錯体1を触媒としたオルトシリル化反応について,複数種類の置換基を持つ3級シランとフェニル基置換アセチレンの組み合わせに対して系統的な反応研究を行ない,当該反応の一般性について調査するとともにその置換基効果を明らかにした。今後,反応の一般性をより確実にし,その機構を解明するために,さらに広範な種類の基質に対して触媒反応を検討する予定である。
② オルトシリル化反応生成物であるアルケン(E)-PhC(H)=C(H)(o-PhMe2SiC6H4)の単結晶を作成し,そのX線結晶構造解析に成功した。