共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

短軸長軸同時観察できるT型探触子によるリアルタイム超音波ガイド法のブレイクスル―

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K09952
体系的課題番号
JP18K09952
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

末梢挿入型中心静脈穿刺(PICC)では、対象血管が細く、従来の超音波ガイド下手技では、穿刺に熟練が必要である。一般的に、超音波ガイド下血管穿刺には、血管短軸画像下の穿刺(短軸-交差法)と、長軸画像下の穿刺(長軸-平行法)があるが、それぞれに利点と欠点がある。一方、今回の研究で用いるT 型探触子を利用すると、短軸面と長軸面の2画面を同時に確認できるために、短軸-交差法穿刺、長軸-平行法穿刺それぞれの利点を利用できる。
われわれは、この探触子の特徴を利用したニードルガイド様フリーハンド穿刺手技を考案しており、一度探触子の位置を定めれば、探触子を複雑に動かすことなく簡便に穿刺できる。血管シミュレーターを用いた事前研究では、従来の方法に比べて血管カニュレーションの成功率が増すことが判明している。長軸穿刺に必要な、目と手の協調運動に対する熟練は不要であり、長軸穿刺の利点が簡便に得られる。
T型探触子の問題点として、短軸像のカラードップラー像が得られないために、動静脈・神経の判別が困難だった問題点があったが、機器メーカーの協力を得てカラードップラー機能を利用できるようにした。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K09952
ID情報
  • 課題番号 : 18K09952
  • 体系的課題番号 : JP18K09952