2009年4月 - 2011年3月
日本のエコノミストのCPI予測
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
本研究課題では、日本のエコノミスト42人の月次予測データを用いて、予測の合理性を検証した。その結果、当月の消費者物価指数予測のうち86%は、「前月の実績値をそのまま当月の予測値とする」よりも予測誤差が大きくなっていることが分かった。これは明らかに、エコノミストが(前月実績値という)誰にでも入手可能な経済情報を活用していないことを意味する。同様に、1か月先・2か月先の消費者物価指数予測についても、エコノミストは前月実績値に含まれる情報を有効活用していないことが分かった。各エコノミストの予測値の平均を取ると予測精度は大きく向上したが、それでも「前月実績値」による精度改善の余地が残っていた。
- ID情報
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- 課題番号 : 21730158
- 体系的課題番号 : JP21730158
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
Journal of Forecasting 29(5), pp.435-441 2010年8月 査読有り筆頭著者最終著者責任著者
書籍等出版物
1-
Nova Science Publishers 2009年10月 (ISBN: 9781607418238)