論文

1999年8月10日

精神科臨床における衝動行為と看護アプローチに関する検討(その1)

精神科看護
  • 奥村 太志
  • ,
  • 杉原 茂樹
  • ,
  • 西谷 剛志
  • ,
  • 菊池 美智子
  • ,
  • 登坂 祐明

83
開始ページ
46
終了ページ
50
出版者・発行元
日本精神科看護技術協会

精神科で遭遇する患者の衝動行為は、ケアにおいて最優先の対応が必要である。理由はともあれ、決して肯定してはならない行為であるが、同時に患者の行動変容のきっかけとなる感情の揺れでもある。看護者として、その場面にどのように関わり、援助することが患者にとって意味があるのかを明きらかにしていく必要がある。平成9年1年間に閉鎖病棟で起こった衝動行為の頻度や内容を調査した。衝動行為は暴力、威嚇、器物破損の3項目に分類できた。暴力についての男女差はなかったが、威嚇は男性に多く、女性は器物破損が多かった。さらに、衝動行為が続いた患者4人に対して、看護者による援助の効果を検討するため、患者の行動の変容に注目し、経時的に整理した。

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