共同研究・競争的資金等の研究課題

2015年4月 - 2019年3月

Understanding, measuring, and promoting crucial 21st century skills: Global communication, deep learning, and critical thinking competencies


配分額
(総額)
45,240,000円
(直接経費)
0円
(間接経費)
0円
資金種別
競争的資金

本研究では、グローバルコミュニケーション(GC)、深い学び(DL)、批判的思考(CT)の発達の根底に存在するメカニズムの解明を行った。具体的には、これらのスキルの獲得や使用に関わるプロセス、発達や使用の阻害要因について検討した。さらに教育実践者が学習者のニーズに即しながら指導法や評価方法を選択し,自身の実践を展開できるよう、GC,DL,CTを測定・診断する方法を開発した上で、様々な学習文脈(個別学習や学級での学習)、様々な発達段階(初等教育,中等教育,高等教育)を対象として、スキルを促進する具体的な介入方法の開発を行った。その結果、学術雑誌論文60編を含む284編もの研究業績を収めた。21世紀スキルの育成に関わる多くの先行研究は、主に各スキルの定義づけや教育政策の変遷に関するものであったのに対し、本プロジェクトは、厳密な科学的手法と教育現場における妥当性を兼ね備えた研究を行った。その結果、日本および世界において実際に使用可能な育成法を提供した。本研究の成果は21世紀の諸問題に対応するための新たな教育方法の展開に寄与すると考えられる。さらに、研究成果をまとめた査読つきの国際的な書籍を、研究代表者が編著者となって刊行しており、これは21世紀スキルに関する国際的な研究文脈の中に我が国の研究を位置づけたという点で重要な成果物であるといえる