論文

査読有り
2019年2月

ペアリング技法を適用した始発型共同注意場面における視線移動指導の予備的検討

自閉症スペクトラム研究
  • 青木康彦
  • ,
  • 野呂, 文行

16
2
開始ページ
17
終了ページ
23
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.32220/japanacademyofas.16.2_17
出版者・発行元
日本自閉症スペクトラム学会

<p>本研究では、ペアリング技法を適用した始発型共同注意場面における視線移動指導を実施し、視線移動の強化子が社会的関わりに移行するかを検討し、直接指導を実施していない始発型共同注意の反応の一つである指差しや反応型共同注意に与える影響を検討した。その結果、始発型共同注意の視線移動の生起率は介入期において上昇し、称賛コメントの提示のみでも維持した。また、直接指導を実施していない指差しや共同注意の程度を測定するESCS 得点の始発型共同注意だけではなく、反応型共同注意も促進した。本研究の結果は、始発型共同注意場面の視線移動指導の効果が社会的関わりの条件性強化子成立によるものかお気に入りの玩具の追加によるものか分離ができなかったが、本研究の指導により、直接指導を実施していないが、強化子が社会的関わりであるという点で共通している始発型共同注意場面の指差しや、反応型共同注意が促された。</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.32220/japanacademyofas.16.2_17
ID情報
  • DOI : 10.32220/japanacademyofas.16.2_17
  • ISSN : 1347-5932

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