Apr, 2018 - Mar, 2021
親密な関係における暴力(IPV)の双方向性:発生・深刻化過程の縦断的調査研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
- Grant number
- 18K03091
- Grant amount
-
- (Total)
- 4,290,000 Japanese Yen
- (Direct funding)
- 3,300,000 Japanese Yen
- (Indirect funding)
- 990,000 Japanese Yen
本研究では、今年度から次年度にかけて縦断調査を行う。今年度実施の調査は、その1回目となる。今年度の研究の目的は、昨年度に作成したIPV加害経験尺度の妥当性を検討することと、一方向のIPVと比較しながら双方向のIPVの実態とその特徴を明らかにすることであった。昨年度作成した包括的IPV被害経験尺度と加害経験尺度の短縮版に加え、妥当性を検討するための既存のIPV加害尺度、葛藤解決方略尺度等を用いて、18~29歳の調査協力者613名(男性288名,女性322名,その他3名)を対象にWEB調査を実施した。IPVを測定する尺度は、どれも現在の交際相手との関係における経験をたずねた。
まず、今年度の調査データに対して、昨年度に作成した包括的IPV被害経験尺度と加害経験尺度(短縮版)と同じ因子構造を設定して確認的因子分析を行った結果、適合度やパス係数の高さから因子的妥当性が確認された。次に、作成した加害経験尺度と既存のIPV加害尺度との相関係数を算出した。その結果、各下位尺度および加害経験尺度の合計のすべてにおいて、中程度以上の正の相関が見られた。これにより、作成した加害経験尺度の基準関連妥当性が確認された。
次に、双方向のIPVの特徴を明らかにするために、一方向のIPV、双方向のIPVなどの群分けを行った。被害経験の有無、加害経験の有無を基に4群に分けた結果、被害・加害のどちらの経験もある双方向群が39.2%、被害経験のみが6.0%、加害経験のみが17.0%、どちらの経験もない群が37.8%であり、被害経験だけ、加害経験だけなどの一方向のIPVよりも、加害経験も被害経験もある双方向のIPVのほうが多く見られた。
まず、今年度の調査データに対して、昨年度に作成した包括的IPV被害経験尺度と加害経験尺度(短縮版)と同じ因子構造を設定して確認的因子分析を行った結果、適合度やパス係数の高さから因子的妥当性が確認された。次に、作成した加害経験尺度と既存のIPV加害尺度との相関係数を算出した。その結果、各下位尺度および加害経験尺度の合計のすべてにおいて、中程度以上の正の相関が見られた。これにより、作成した加害経験尺度の基準関連妥当性が確認された。
次に、双方向のIPVの特徴を明らかにするために、一方向のIPV、双方向のIPVなどの群分けを行った。被害経験の有無、加害経験の有無を基に4群に分けた結果、被害・加害のどちらの経験もある双方向群が39.2%、被害経験のみが6.0%、加害経験のみが17.0%、どちらの経験もない群が37.8%であり、被害経験だけ、加害経験だけなどの一方向のIPVよりも、加害経験も被害経験もある双方向のIPVのほうが多く見られた。
- ID information
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- Grant number : 18K03091
List of results of the research project
Narrowing down
Presentations
7-
日本心理学会第87回大会, Sep 16, 2023
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日本健康心理学会第35回, Nov 20, 2022
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日本心理学会第86回大会, Sep 8, 2022
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