2017年
レーザーアブレーション時の原子・分子発光現象を用いた元素・同位体分析法の開発
日本地球化学会年会要旨集
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
<p>レーザーアブレーション試料導入法を組み合わせたICP質量分析法(LA-ICPMS法)では、例えば水素、炭素、窒素、酸素らの軽元素は、溶媒あるいは大気から大気圧プラズマへの混入の影響が大きく、高いバックグラウンドの影響から高感度での検出は困難であった。これらの軽元素は、生体分子の主要構成元素であり、今後は金属元素と生体分子の相互作用を理解するうえで重要な情報を提供するものと考えられている。こうした背景から、LA-ICPMS法により微量金属元素の分布情報に加え、軽元素情報、特に同位体組成情報を同時に引き出すことは非常に重要である。そこで本研究では、レーザーアブレーション時に試料構成元素が励起・発光する現象を利用し、軽元素の存在情報や同位体組成情報を引き出す分光分析法の開発を試みた。</p>