2016年4月 - 2019年3月
下水処理場における生活由来化学物質の発生源単位の把握とその低減化技術に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
GC-MSとLC-QTOF-MSを用いて1325物質を分析する2種の網羅分析法を開発し,全国8下水処理場の流入水と放流水を季節毎4回調査した。その結果,流入水から292物質が検出され,1日1000人当たりの量は581gであった。一方,302物質が計30.6g/1000人/日環境へ排出されることが分かった。流入量の6割は排泄物や天然由来のステロール類で,4割が人工化学物質であった。特に,PPCPsが全体の1/4を占め,除去率もあまり高くなく,水生態系への影響が懸念される。検出物質や濃度に処理場間で大きな差はなく,流入物質に地域差は無かった。また,農薬以外は大きな季節変動は見られなかった。
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- 課題番号 : 16H02964
- 体系的課題番号 : JP16H02964