2005年3月
キクのプロトプラストへのイオンビーム照射による突然変異誘発
福岡県農業総合試験場研究報告
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- 巻
- 号
- 24
- 開始ページ
- 5
- 終了ページ
- 9
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 福岡県農業総合試験場
キクの新品種を育成するため、キクのプロトプラストにイオンビームを照射して再生させた植物の変異解析を行うとともに、有用系統の選抜を行った。'秀芳の力'の葉からプロトプラストを単離してイオンビームを照射し、プロトプラストからのカルス形成率を調べたところ、カルス半致死線量は4He(2+)イオンで4.9Gy、12C(5+)イオンで3.3Gyであった。また再生植物の特性調査から、1.12C(5+)イオンの照射により舌状花弁数及び開花日の変異幅は拡大し、2.4He(2+)、12C(5+)イオンの照射により花型変異率がイオン無照射と比較して2倍以上になり、3.4He(2+)、12C(5+)イオンの照射により0.4-2.2%の頻度で花色変異体が出現し、4.花弁や葉の形態、葉の毛じ量等の様々な形質で変異が生じる、ことが明らかとなった。最終的に再生植物660個体の中から花弁数が有意に多い1個体、'福岡1号'を選抜した。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/40007046763
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10485504
- ID情報
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- ISSN : 1341-4593
- CiNii Articles ID : 40007046763
- CiNii Books ID : AN10485504