2019年4月 - 2022年3月
甲状腺疾患の病因解明に向けた濾胞内Tgによる濾胞機能調節シグナル伝達経路の同定
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
甲状腺における最小機能単位である濾胞内に蓄積するホルモン前駆体サイログロブリンは、濃度依存性ネガティブフィードバック機構で濾胞ごとの機能状態をTSHの作用に拮抗して制御している。今回の検討により、Tgの作用機構はTSH受容体下流のシグナルを直接阻害するのでは無く、その他の経路を介してホルモン合成に必要な遺伝子の発現を制御していることを明らかにした。また、Tgは最近同定された新規ヨード輸送体SLC26A7の発現量および細胞膜局在を抑制することによって、濾胞ごとにおけるホルモン合成能を制御している可能性が示唆された。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K07875
- 体系的課題番号 : JP19K07875