2015年4月 - 2018年3月
らい菌が有する未知の成分が惹起する宿主細胞の泡沫化と感染メカニズムの解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
らい菌は、マクロファージを宿主として寄生しその中で大量の脂質を蓄積することで泡沫化し生存を維持している。我々は、その過程において特定のトリアシルグリセロール分子種が顕著に蓄積されるとをLC-MS/MSで明らかにした。また、その蓄積には律速酵素であるGPAT3がらい菌に特異的に発現増加していることを明らかにした。さらに、悪性度の異なるハンセン病患者から採取した皮膚スメアサンプルを用いてGPAT3発現を評価すると、らい菌が増殖している検体において高発現していた。これらのことから、らい菌は宿主マクロファージにおいてGPAT3発現を促すことでTAGを蓄積し、自身に有利な環境を構築していると考えられた。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 15K19097
- 体系的課題番号 : JP15K19097
この研究課題の成果一覧
絞り込み
講演・口頭発表等
4-
日本薬学会第137年会 2017年3月25日
-
第89回日本生化学会大会 2016年9月26日
-
第58回日本脂質生化学会 2016年6月10日
-
日本薬学会第135年会 2015年3月27日