共同研究・競争的資金等の研究課題

2015年4月 - 2018年3月

らい菌が有する未知の成分が惹起する宿主細胞の泡沫化と感染メカニズムの解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)  若手研究(B)

課題番号
15K19097
体系的課題番号
JP15K19097
配分額
(総額)
4,030,000円
(直接経費)
3,100,000円
(間接経費)
930,000円

らい菌は、マクロファージを宿主として寄生しその中で大量の脂質を蓄積することで泡沫化し生存を維持している。我々は、その過程において特定のトリアシルグリセロール分子種が顕著に蓄積されるとをLC-MS/MSで明らかにした。また、その蓄積には律速酵素であるGPAT3がらい菌に特異的に発現増加していることを明らかにした。さらに、悪性度の異なるハンセン病患者から採取した皮膚スメアサンプルを用いてGPAT3発現を評価すると、らい菌が増殖している検体において高発現していた。これらのことから、らい菌は宿主マクロファージにおいてGPAT3発現を促すことでTAGを蓄積し、自身に有利な環境を構築していると考えられた。

リンク情報
Kaken Url
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-15K19097/15K19097seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15K19097
ID情報
  • 課題番号 : 15K19097
  • 体系的課題番号 : JP15K19097

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

  4