2017年11月
石垣島川平湾における海底堆積物の形成過程の解明
土木学会論文集B2(海岸工学)
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- 巻
- 73
- 号
- 2
- 開始ページ
- 1207-1212
- 終了ページ
- I_1212
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2208/kaigan.73.I_1207
- 出版者・発行元
- 土木学会
閉鎖性内湾である石垣島川平湾において,赤土等の陸由来物質とプランクトンの死骸等のデトリタス(海由来物質)の浮遊と沈降,海底堆積物中の含有量を調査したほか,サンゴ礫の移動を調査し,海底堆積物の形成経路を検討した.湾内の海底堆積物は,湾奥部では主に赤土等の沈降により形成されるが,湾口部では海由来のデトリタスの沈降とサンゴ礫の移入によりそれぞれ3割,2割程度が形成される.サンゴ礫は湾口部に近いほどよく移動し,海底堆積物形成に寄与している.また海底堆積物の元素組成から流域の赤土等の流出による影響を推定した.長期的な時間スケールでみた場合,土地利用形態の変化が湾内の海底堆積物形成に影響を与えたと考えられる.1980年の知見と比較すると,湾奥部において,赤土等の沈降による海底堆積物形成の寄与度が高まっている.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/kaigan.73.I_1207
- ISSN : 1884-2399
- CiNii Articles ID : 130006171728