2003年 - 2004年
幹細胞の未分化性維持と自己再生の増殖因子による制御
文部科学省 科学研究費補助金(特定領域研究) 特定領域研究
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 4,900,000円
- (直接経費)
- 4,900,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
試験管内で一個のES細胞からレンズ様の形態をした発生中の眼を想起させる構造物(培養眼)を誘導する条件を見いだした。様々な網膜、レンズ、色素上皮特異的なマーカーの発現と、培養眼は生体の眼と同じく眼のマスタージーンPax6に依存して形成されることから、培養眼は成体の眼に相当する器官(構造物)であることが示されている。トリで網膜幹細胞の維持に必要なWnt2bの添加により、誘導される培養眼の数が増加することから、培養眼は網膜の幹細胞を含むことが示唆された。さらに、培養眼誘導の初期には培養眼に分化する幹細胞が維持されているが、次第に網膜色素細胞のみに分化するような幹細胞が多くなることがわかった実際に、受精後2日のトリ胚の眼胞への移植では、細胞は比較的まとまった細胞塊を形成しそれらはレンズや網膜のマーカーを発現していた。さらに、移植細胞塊から単層のGFP陽性細胞が広範囲に広がっており、大きな色素顆粒を持ちRPE65タンパクを発現して