1994年 - 1994年
色素細胞系幹細胞の増殖・分化・移動過程におけるSteel因子の機能
文部科学省 科学研究費補助金(重点領域研究) 重点領域研究
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 2,000,000円
- (直接経費)
- 2,000,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
我々は色素細胞の分化・増殖機構を明らかにするためにその前駆細胞(色素芽細胞)の胎児での同定を行い、免疫組織染色によりc-Kit受容体型チロシンキナーゼのほかチロシナーゼ関連分子TRP2およびα4-integrinが新たな色素芽細胞マーカーとして使えることが判明した。次に胎児の皮膚をdisperse処理することにより細胞表面のタンパクを失うことなくsingle cellに解離させうることがわかり、その中から色素芽細胞の検出を試みた。c-Kit及び皮膚に混在すると思われる血液細胞に特異的な分子CD45により細胞を染色後folw cytometryで解析しc-Kit+CD45-細胞を12.5日胎児から選別するとすべての細胞は色素細胞マーカーTRP2陽性でありこの細胞集団は色素芽細胞であると結論した。分離されたc-kit+CD45-色素芽細胞のin vitroでの増殖要求性をdefined mediumと様々な増殖・分化因子を用いて調べたところSteel因子(c-Kitのリガンド)にbFGF,LIFを加えたときに細胞はTRP2の発現を維持しながらある程度増殖した。これは、同じくc-K