共同研究・競争的資金等の研究課題

2007年 - 2010年

3.DNA鑑定による黄砂の付着病原菌の同定について、中国乾燥地および日本での黄砂観測、黄砂発生および輸送に関する研究


資金種別
競争的資金

3.近年、大量発生の黄砂は中国だけではなく、日本の多くの地域にも飛来しマスコミを騒がせた。特に、黄砂は健康への被害が懸念されるようになっている。日本では黄砂によると思われるアレルギー現象が増加し、鼻炎、くしゃみ、鼻水などに悩まされる患者の数が年々増えているといわれている。さらに、黄砂発生と同時期に、家畜の口蹄疫、豚コレラ、SARS、鳥インフルエンザなどが、中国、アジアを中心に発生して大問題となっている。この内、特に口蹄疫や豚コレラは中国からの黄砂や大気汚染物質等に付着して飛来することが疑われている。日本で長年発見されなかった口蹄疫は近年になって再び発見された。このため、本研究では、中国と日本国内で黄砂を観測し、黄砂に付着した口蹄疫等病原菌やウイルス、またアレルゲンをDNA・RNA鑑定によって同定し、その伝染ルートなど解明しようとするものである。