2013年4月 - 2018年3月
検疫害虫ミバエ類の原産地における生態特性と種間関係:繁殖過程と寄主選択からの解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
Bactrocera属ミバエ類の野外生態調査の結果、この地域の主要害虫種として、ミカンコミバエ種群の2種、B. papayae(BP)とB. carambolae(BC)を含む5種のミバエ類が特定された。BPとBCの個体数は、雨季に増加し、乾季に減少すること、その理由として、餌資源量の季節変動と地上徘徊性捕食者の作用が重要だと推測された。繁殖干渉実験の結果、BCの繁殖成功度はBPの頻度(比率)上昇とともに急激に低下すること、BC♀の繁殖成功度の低下は、BP♂からの繁殖干渉により、BC♂との交尾成功率の低下によることが明らかになった。
- ID情報
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- 課題番号 : 25304048
- 体系的番号 : JP25304048