2017年10月
チリ沿岸で発生する遠地津波を対象とした海洋レーダの観測性能に関する検討
土木学会論文集B2(海岸工学)
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- 巻
- 73
- 号
- 2
- 開始ページ
- I_433
- 終了ページ
- I_438
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2208/kaigan.73.I_433
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 土木学会
海洋レーダの観測データから2015年イヤペル地震津波の検知を試みた.流速の時空間分布からは津波を示す大きな流速や流向の変化は見られなかった.津波の伝播計算とチリ沖のDARTの実測値から,日本沿岸ではレーダの観測可能流速を下回っていたことを明らかにした.観測が可能になる津波の規模を明らかにするため,1960年チリ地震津波を対象に数値実験を行なった結果,海洋レーダで観測できる可能性を示した.さらに仮想津波実験を実施することで,より現実の環境に近い状態で観測性能の検討を行った結果,観測流と背景ノイズを考慮しても同津波を観測可能であることを示した.その際,相関算出距離を3km,算出時間を3時間とした時,観測距離は25.5kmであることを明らかにした.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/kaigan.73.I_433
- CiNii Articles ID : 130006171907