2010年
障害児を世話する保護者の負担感、日本語版Zarit介護負担尺度を用いた検討
Jpn J Rehabil Med
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- 巻
- 47
- 号
- 6
- 開始ページ
- 396
- 終了ページ
- 404
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2490/jjrmc.47.396
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
障害児の介護負担は高齢者とは違う特徴があると予想される.障害児を介護する保護者の負担を調査するために,肢体不自由養護学校就学児の保護者135 人を対象として,日本語版Zarit介護負担尺度(J-ZBI)などを用いて,アンケート調査を行った.有効回答が得られた69 人の回答結果から,全体のJ-ZBIの平均点は,25.6 点(SD 13.0)で,CES-Dの平均得点は10.8 点(SD 7.1)であった.保護者のSF-36の得点は,同年代の国民平均よりも低く,QOLが低下していた.保護者にとって障害児の介護負担は,精神的負担よりも身体的負担が強く感じられていた.J-ZBIで保護者を2 群に分けると,点数が高く,より介護負担が重いと考えられた保護者群は,CES-Dでうつ状態と判定される人数の割合が多く,同群の障害児のADL自立程度が低かった.保護者の身体的負担を軽減するサービスの利用で,介護負担は軽減される可能性がある.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2490/jjrmc.47.396
- ISSN : 1881-3526
- ISSN : 1881-8560
- CiNii Articles ID : 130000302572
- CiNii Books ID : AN00250275