2004年12月
大学生の心理学に関する「素朴概念」 : 本学人文学部生を対象にして
札幌学院大学人文学会紀要
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- 巻
- 76
- 号
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 16
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 札幌学院大学
心理学の専門教育を受ける前の大学生(人間科学科103名,臨床心理学科82名)を対象に,心理学に関する「素朴概念」について調査をおこなった。その結果,心理学の研究対象や方法の認識が著しく狭く,人間の感情的側面の共感的理解にとどまる傾向のあること,心理的問題の解決・軽減によって心理学が多様な社会的問題の解決に寄与できると考える傾向のあることが見いだされた。このような「心理学観」については,その内容から,臨床心理学に関する断片的な情報によって形成されたものと考えることができるとともに,「科学としての心理学」という観点が欠落していることが問題としてあげられた。また,人間科学科の学生と臨床心理学科の学生の回答を比べることで,臨床心理学科の学生も人間科学の学生と同様た,臨床心理学のみならず様々な領域の心理学を学習する意欲を持っていることや,卒業後の「心理学の生かし方」に関する考え方について,学科間に質的な違いのあることがわかった。今後のカリキュラム改革に,この種の情報を生かしていく必要性についても論じられた。 SGURP
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110004685966
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN1009127X
- ID情報
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- ISSN : 0916-3166
- CiNii Articles ID : 110004685966
- CiNii Books ID : AN1009127X
- identifiers.cinii_nr_id : 9000006088154