論文

査読有り 筆頭著者
2015年9月

医療施設での死後の処置の課題 : 葬祭業従事者への調査から

新潟青陵学会誌
  • 小林 祐子
  • ,
  • 和田 由紀子

8
1
開始ページ
13
終了ページ
22
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.32147/00001512
出版者・発行元
新潟青陵学会

本研究の目的は、退院後の遺体の状況や家族の処置への参加状況から、医療施設での死後の処置の課題を明らかにすることである。葬祭業従事者680名に遺体に関するトラブルや感染予防状況などの質問紙調査を実施し、232名の有効回答を分析した。結果、開口や体液漏れなどのトラブルがみられ、遺体の状況に応じた処置を医療施設から行う必要性が示唆された。葬祭業者の中で家族参加がグリーフケアにつながると考えているほうが参加の声かけを行い、出血や体液漏れなどのトラブルの際には家族の対応が困難になることから、医療施設からの冷却、太い点滴チューブ抜去後の縫合など処置の見直しが求められる。家族は退院後も処置に参加する機会があり、葬祭業者と同様に家族の感染の可能性も考慮した説明が必要である。医療者から感染やトラブルの可能性など遺体に関する情報提供が少なく、そのニーズも高いことから、看護師と葬祭業者間の連携のあり方を検討することが課題である。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.32147/00001512
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120006717523
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12412634
URL
http://id.nii.ac.jp/1663/00001512/
Jamas Url
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2016101900
ID情報
  • DOI : 10.32147/00001512
  • ISSN : 1883-759X
  • CiNii Articles ID : 120006717523
  • CiNii Books ID : AA12412634

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