共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2025年3月

教員養成に関する国際交流研究:ジャーマン・インパクトを中心に

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
21K02198
体系的課題番号
JP21K02198
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究の目的は、フランス、イギリス、オーストリア(ハンガリー帝国)、ロシア、そして日本を具体的な研究対象としてとりあげ、各国相互に如何なる影響関係のなかで教員養成の改革を展開してきたか、その具体的な実態を明らかにすることにより、特定モデルの受容パターンを解明し類型化をめざすところにある。本年度は4か年計画の初年度であり、基礎的な作業段階の第1年度である。対象各国における、個別の教員養成発達史の実態解明のため基本的な資料収集を行うとともに、その実態の特質解明に向けての取り組みを、基本的な研究課題とした。具体的には、①教員養成の理念(目的)と思想(ペスタロッチ主義とヘルバルト主義を対象)、②教員養成の制度的な内容(養成機関・教育課程・免許と任用など)、③その時点における改革の動向・経過、課題、などを精査することであった。資料収集については、残念ながらコロナ感染による海外渡航制限、また国内移動の制限もあり、所期の目的を達成することはできなかったが、オンライン購入や国内での刊行文献購入を行なうことはできた。また、共同研究としての取り組みも、簡単な意見・情報交換は定期的に行なうことができたうえに、第1回の研究会(2021年9月13日(月):岡山大学)を実施することができた。研究発表は、「フランスの場合 ─ 七月王政(1830年代)における初等師範学校制度(男子)成立へのドイツ(プロイセン)の影響」(尾上)、「イエナ大学の教育学ゼミナール:ブルツォスカの思想と実践」(小林)、「明治期日本への西洋教育の影響に関する一考察 ─ 一斉教授の伝播と実際」(梶井)、「イギリスにおけるジャーマン・インパクト」(平田)であった。これらのことから、初年度としては当初の目標をおおむね達成することができたと考える。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K02198
ID情報
  • 課題番号 : 21K02198
  • 体系的課題番号 : JP21K02198