一昨年度に引き続き、COVID－19により、計画していた量的調査および質的調査が不可能な状況であったため、昨年度も文献研究を中心とした。2020年度採択されつつも延期になった国際学会で発表予定だった看護職と介護職の在宅栄養管理に関わる部分の教科書およびカリキュラムの分析については、2021年10月インドネシアで開催された国際学会でweb発表した。また、昨年度から着目している在宅栄養管理のサービス提供を決定する立場にある介護支援専門員（通称ケアマネージャー）の教育システムについて調査することを計画した。感染状況が落ち着き、外出や対面式意見交換が可能になり次第、質問紙調査を実施する準備をしている。さらに、現在栄養士・管理栄養士養成施設に在籍している学生が、卒業と同時に在宅栄養管理業務を担当することが可能になるような教育方法を検討すべく、この数年継続していた目測能力向上を目指した実習についてまとめ、論文として投稿（採択済み）するとともに国内学会で発表（オンデマンド）した。本件は、近年の学生教育から派生した課題であり、当初、本研究の目的で明確にしてはいなかったが、改めて不可欠な部分であると考えている。今年度は国際学会でも発表する予定で準備を進めている。